2012/08/28 阪神淡路大震災 震災障害者のその後

兵庫県と神戸市が、阪神大震災での震災障害者の調査結果を公表しました。
県と市は、この調査を持って終了とせず、今も後遺症に苦しむ阪神大震災の当事者や東日本大震災の震災障害者たちのために仔細に調査を続け教訓を生かして欲しいと思います。

調査結果閲覧はこちら→震災障害者・震災遺児実態調査報告書(兵庫県ホームページ)

≪「震災障害者」らの証言まとめる 兵庫県と神戸市 ≫

兵庫県と神戸市は28日、阪神・淡路大震災で負傷し、障害が残った「震災障害者」と親を失った遺児について、初の実態調査でインタビューした計31人の証言を「記録集」にまとめた。震災直後の状況や苦労、心情の変化など支援から取り残されてきた声を約300ページに集約。教訓として東日本大震災の被災地にも送る。

県と神戸市は2010年~11年に、障害者手帳の申請書類などから震災が原因と認められる身体・精神・知的障害者計349人(死亡者を含む)を特定。遺児は育英資金の受給者を基に419人と公表した。

インタビューは昨年2~3月、既に結果を公表した実態調査に応じた障害者らのうち、同意が得られた人を対象に約1時間半ずつ聞いた。

記録集に掲載した身体障害者は当時、神戸、西宮、芦屋市在住の男性8人と女性6人(全員現在60歳以上)。遺児も当時3市に住所があった17人(うち保護者10人)。

西宮市内で被災し障害を負った60代女性は、震災8年後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を突然発症したと証言。「一緒に被災した子どもにも出るかもしれないので、言ってはいけないと言われ、隠していた時はつらかった」と話した。

記録集は県のホームページなどで閲覧できる。 (井関 徹)

(2012/08/28 20:04)神戸新聞NEWS


※旧ブログより転載(2014/04/29)

2012/08/22 東日本大震災の震災障害者、日本経済新聞の場合

日本経済新聞の記事によると、震災障害者は67人となっています。
津波に巻き込まれ、身体に障害を負った方のほとんどが重度の認定を受けており、
また津波で薬を流され持病が悪化するなど、津波特有の状況が明らかになってきています。

≪「震災で障害」67人 東北3県、重度が半数 ≫

 東日本大震災のけがなどが原因で身体に障害が残った「震災障害者」が岩手、宮城、福島3県で少なくとも67人に上ることが3県への取材で分かった。震災では多数の死者が出た一方、けが人は少ないとされてきたが、深刻な障害を残す負傷があったことを裏付けるデータとなった。

 3県によると、肢体不自由が33人と最も多かった。重度の1級障害者が31人と半数近くおり、津波で流れてきたがれきや車に挟まれて手足を切断した例が目立つという。

 昨年3月11日~今年8月1日までに3県が新規に身体障害者手帳を交付した人のうち、手帳申請に必要な医師の診断書で震災が原因と判断できる人を抽出。岩手県が8人、宮城県(仙台市除く)が36人、福島県が23人だった。仙台市は調査をしていない。年代別では、60歳未満が14人。高齢者が多く、60代が15人、70代が20人、80代が12人、90代が6人だった。

 直接的な負傷のほか、避難所生活で脳梗塞などを発症し手足にまひが残ったり、津波で薬が流され服用できず肺の持病が悪化、呼吸器障害になったりした例もあった。

 1995年の阪神大震災では震災が原因で障害が残った人が少なくとも328人いたことが兵庫県と神戸市の調査で分かっている。

日本経済新聞 2012/8/22付


※旧ブログより転載(2014/04/29)

2012/08/21 東日本大震災の震災障害者70人に

以前の毎日新聞の報道で、東日本大震災で障害を負った人は42人とありましたが、その後の福島・岩手・宮城(仙台を除く)の調査で、少なくとも70人の震災障害者がいらっしゃる事が明らかになりました。

阪神大震災ではこの調査が行われるまでに15年の月日を要しました。阪神大震災で障害を負った当事者たちは今なお復興途上にいます。
東日本大震災では、当事者が復興から取り残される事のないよう、行政が連携し早急な調査と対応に取り組むよう望みます。

≪東日本大震災:福島「震災障害者」26人 避難生活原因が9割--県調査≫

 東日本大震災の影響で、身体に後遺症が出たり、悪化したりした「震災障害者」が福島県内で少なくとも26人いることが20日、県の調べで分かった。9割以上が持病の治療ができなくなったり車上生活を続けたりするなど過酷な避難生活が原因で、高齢者が約7割を占めた。宮城(36人)、岩手(8人)を含む被災3県で少なくとも計70人になるが、災害障害見舞金の受給者は計43人にとどまり、支給要件の緩和を求める声が上がっている。

 福島県が障害者手帳の申請時に提出された診断書から集計した。26人には障害の程度が悪化した3人を含んでいる。24人が原発周辺の双葉郡や南相馬市など「浜通り」の住民。障害の内訳は肢体不自由が12人で、残る14人は心臓・腎臓・呼吸器の機能障害だった。

 年齢別では65歳以上の高齢者が19人。障害の等級は最も重い「1級」が17人と最多だった。

 障害を負った理由は、津波や建物崩壊による「直接的理由」は2人にとどまり、大半は、震災後の避難生活に起因している。いわき市の高齢女性は車内での避難生活でエコノミークラス症候群になり、足を切断した。双葉郡の高齢男性は震災後の混乱で医療機関にかかれず持病の腎機能障害が悪化。人工透析が必要になった。

毎日新聞 2012年08月21日 東京朝刊


※旧ブログより転載(2014/04/29)

阪神大震災ボランティア(復興住宅訪問/震災障害者)