今年の2月にお願いの告知をさせていただいた、阪神の被災者の方たちの証言を集めた書籍がこのほど完成しました。ひとえに多くの方々のご支援のおかげです。ありがとうございました。
この証言集は、2015年から約5年の間によろず相談室のスタッフが22名の人たちの話を聴く様子を収めたビデオ映像が元になっています。被災の状況だけではなく、被災前、被災後の人生を時間軸に沿って丸ごと話してもらったのです。

これを一般の方にもご覧いただけるかたちにした映像作品「証言映像」、そしてその内容を書き起こした書籍「希望を握りしめてー阪神淡路大震災から25年を語りあう」 としてまとめました。
被災した人がどのように生き抜いてきたか、そのことばを、避難生活を送る人達、さらには今後災害に遭う人たちに向けたメッセージとして届けたいと思います。
映像作品の制作・編集作業は、報道機関の皆様や関西大学の先生と学生の皆様に多大なご支援をいただきました。そして「証言映像」の短縮版は「地方の時代映画祭2020」の優秀賞を授かることができました。
また、書籍出版のための文字起こしや編集作業は、能美舎の堀江さんが中心となり報道機関等多くの皆様にご協力いただきました。証言集作りのため、本来のお仕事の傍ら誠心誠意、細かい作業を続けてくださった方々に頭が下がる思いです。
そして、 皆様からの大切な寄付金を、 書籍印刷等の費用の一部に使わせていただきました。
皆様のおかげで完成した証言集が、教育現場で生かされ、被災者の気持ちを伝えることができれば、これ以上の喜びはありません。これは、証言集づくりに注力してくださった方々の思いでもあります。
書籍「希望を握りしめてー阪神淡路大震災から25年を語りあう」 は、 「証言映像」の短縮版 DVDを付録として 12月15日に発売されます。
皆さんの周りに、興味関心を寄せてくださる方がいらっしゃれば、ぜひお声掛けいただき、お求め頂けましたら幸いです。
皆様のお手元に書籍が届くまで少しのあいだお待ちください。ご協力いただいたすべての方々にあらためて深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
2020年12月11日 牧 秀一